モルディブからMohamed Nasheed

昨日モルディブ発Mohamed Nasheedの言葉をシェアしました。簡潔で格調が高い英語は、YOSHIKO SATO-yoshikosato.com -の English site に載せてあります。大統領になる前、独裁政権時には度重なる投獄にも関わらず信念を貫いた気骨の人。強靭な人物の内面が吐露されていて、感銘を受けました。以前に単独インタビューした時にも感じましたが、思想と言葉、行動が一直線にあるのです。
力強い本文は詩の趣さえ漂うので、このように翻訳してみました。

Translation by Yoshiko Sato
Mohamed Nasheed Feb.17, 2012

あの監獄に座していたとき
貴方達の想像し得る以上に
孤独なときがあった
モルディブは決して自由にはならないと語る
懐疑者たちを信じ始めたときがあった
ときには懐疑者たちが正しいようにも感じた
独裁政権は銃や爆弾・戦車、全てを持っていた
私たちは言葉の力と、道義的に明瞭な目的
それ以外に何ら武器を持っていなかった
にもかかわらず、不思議だが
私たちは希望を捨てることを拒否した
懐疑と落胆の声を聴くことを拒否した
変革の途上にいることを察知できない者たちに
揺さぶられることを拒否した
私たちが信じたことを擁護したことは
正しかった
新たな、不可能に見える課題に対峙するため
私たちはここに集う
希望を捨てろ、という者たちがいる

私はここにいて告げる
私たちは希望を捨てることを拒否する
黙っていることを拒否する
より良い世界は可能ではないと信ずることを拒否する