アラブ首長国連邦からの石油タンカー
アラブ首長国には、2度取材に出掛けています。この写真は、マリー・クレール誌に掲載したカラー4頁特集記事(Yoshiko Sato 企画・取材・写真・文章)の扉です。砂のうねりとラクダが歩む情景は、アラビア半島ならでは。
さて8月6日に記したオイルタンカーへの攻撃事件。出港したのは、アラブ首長国のDas Island 。 しかしながら、この船に積んでいたのはどこで産出した石油か、またどこの会社の石油なのか不明。大騒ぎしている割には、肝心のことは秘匿。アラブ首長国通信に発表された犯行声明が本当であれば、”戦時に強奪された石油”に対する自爆攻撃なので、積載していた石油はイラク産。
Google earth というサイトで、世界各地を俯瞰で見ることができるのはご存じだと思います。Das Island で検索してみましたが、島全体が石油コンビナート。
日本で流布されている記事は、船体の損傷を綿密に記載して危機感をあおるばかり。また中東に軍隊を派遣したいのでしょうか。百害あって一利なし!
千葉県を目指していた商船が積載していた石油は、まっとうなビジネスを経た石油ではないと中東の人々が憤激している証であり、イラク侵略に加担して無辜の民の命を奪った責任は将来も問われていくことだろう。
◆ 後日、国土交通省に電話取材しました。
私: 「積んでいた石油はイラク産ですね?」
担当者: 「はい」
お答えの後、あたふたと電話を切られました。
1分後に同じ担当者に電話をする。
私: 「貴方は今イラク産だといいましたね」
担当者: 「言っていませんよ。こちらは録音していますよ」
私: 「私も録音しています」
担当者: 「・・・・」
何が何でも秘匿したいらしい。