古典ギリシャ語part1
語学のこと
古典ギリシャ語の勉強をしたのは、初めてギリシャに行く前。東京のアテネフランセの初級ギリシャ語に1年間通いました。同時に中央大学の聴講生としてギリシャ語を学びました。最初は60人いた学生が、翌年には6人に。難解ですし、辞めることは簡単なので、減っても当然です。それでも1年間続けたのは、ギリシャに行きたいという強い意志があったから。
アテネフランセには中級ギリシャ語があり、初級終了試験を終えれば中級に進むのが流れ。しかし!教授は日本人なのに、フランス語で教えるというのである。同校ではギリシャ語の勉強は、フランス語をより深く学ぶためという趣旨でした。
アルバイトをして貯めて、憧れのギリシャへ到着。当時は旅行業者以外に、英語は通じませんでした。ギリシャ語を学んでいなければ、ローカルの船やバスを乗り継ぎ、小さなホテルで値段交渉する旅は難儀を極めたはず。自分のギリシャ語が通じて、実際に行動できることが不思議でした。嬉しかったですよ。最初に動詞の語尾変化を目にしたときは、”私にはとても無理”と心の奥で呟いていただけに…。