国立西洋美術館からのお返事

 国立西洋美術館から、お返事を頂きました。驚くべきコレクションを堪能しつつも、心にひっかかっていたことが解明しました。以下の通りです。

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 指輪を扱う宝飾史においては、指輪の形態に関して一定の分類方法があります。
「あぶみ形(型)」というのは、そうした分類の観点で見出された、指輪の形態
の一種です。
 したがって、「あぶみ形」というタイプ自体が、近代以降に登場した概念です。
宝飾史においては、過去の指輪を現代の学術的方法論に基づいてあつかうため、
たとえ古代の指輪であっても、その形が「あぶみ形」に類するものであれば、《あぶみ形の指輪》というふうに名付けることがあります。
このたび、佐藤様がご指摘なさった作品の名称は、そのような宝飾史の慣例にし
たがったものです。

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メールをお送りしてから、これは単に形状についての分類なのかもしれないと推測していたのですが、きちんと確認することができました。全文を載せることはできませんが、大変丁寧で誠実な対応に感謝しております。 国立西洋美術館