不可解な、駐オマーン日本大使ウェブサイト

2012年10月にオマーン大使館において、佐藤美子写真家の写真展を開催します。

前回のアハーズィージュ、アラブ馬についての続報です。馬にご興味がない方でも、かなり怪訝に思われるのでは。キーワード 豊歓 で検索して、以下の情報を入手しました。

注)アハジージュと記載されることが多いようです。アラビア語の専門家に直接にお聞きしたところ、カタカナ記載ではアハーズィージュが適切とのことでした。

●駐オマーンのウェブサイトより引用、公人による公の発表です。

在オマーン大使館日本国大使館 5.大使の部屋から(3)大使短信 5カブース国王から皇太子殿下・妃殿殿下に贈られた駿馬とその子馬

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数日後、旧知の東宮侍従から私に電話があり、オマーンに赴任する前に是非「アハジージュ」が産んだ子馬を見ていって欲しいとのことでしたので、後日、宮内庁の厩舎に赴いてその子馬に対面しました。その馬は1997年4月生まれの雌馬で、名を「豊歓(とよよし)」といいます。~中略~
 オマーンに着任してカブース国王に信任状を捧呈するに際し、「豊歓」のことを説明した一枚紙にその写真を添えて予め宮内省に提出しておきました。その上で、信任状捧呈を終えてカブース国王と親しくお話しする席で改めてこの子馬のことをご説明申し上げました。国王は、両殿下御訪問の思い出を語られ、「アハジージュ」の血が次の時代に受け継がれたことに感慨深げな御様子でした。

( 全文は検索キーワード 豊歓 で、読むことができます。そのうちに、上書きされるかもしれません )

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◆宮内庁発表によれば、アハーズィージュは1頭(豊歓ーとよよしー)しか出産していません。牡馬であり、去勢済みです。

豊歓(牡馬)を去勢したことは、10年も前に彼の地で知られています。私は何度めかの王室厩舎訪問の折、その真偽を問われました。「アングロアラブと交配し、牡馬が産まれて去勢したと聞いているが・・・?」。「本当です」と答えたときの、彼らの表情は今も鮮明に蘇ります。ひとことで言えば、「屈辱を伴う落胆に耐える」貌である。視線を落としたその姿に慰めようもなく、私も黙っていた。

旧知の大使に事実と異なる説明をする意図が、実に不可解。

◆サイトには、豊歓 の写真も添えられています。
アラブ馬とアングロアラブ馬を交配したのに、アラブ馬の特徴が見受けられません。その理由を記します。

日本では以前に、アングロアラブ種の競馬が開催されていました。アングロアラブは種として、アラブ血量が25%以上との規定があります。しかしながら、短距離競馬に強いのはサラブレッド。ですので、実はアラブ血量が25%に達していないサラブレッド種をアングロアラブとして走らせることもしばしばあったということです。
当然のことながら、賞金を稼ぐのは1着の馬。

◆そもそも予定にない行動ー相手の好意に対して、謝意を表しつつ優雅に辞退することもなく、突発的に伝家の宝刀を頂いてきてしまう。ヨーロッパの古い文献を読んでいると、同様の申し出を受ける場面が著されている。「私は勿論、辞退した」

思いもかけない返答により、関係者はきりきりまいしたという。

◆双方が細心の注意を払い、日本に到着した動物。友好のシンボルとして寄与すれば甲斐があるというものだが、そのような役割を果たさない処遇が成されているのです。